# がりょうてんせいをかく
か
画竜点睛を欠く
種類:その他格言
画竜点睛を欠く
「物事は最後まできちんとやりましょうね」という戒めの言葉ですね。
というよりは、2024年の干支の「辰(龍)」にちなんだお題です。
営業的なお題ですね。
遥か昔の中国。ある時、有名な画家が当時の皇帝から『竜の絵を描け』と命じられました。彼が描いた竜の絵は素晴らしい出来栄えでしたが、彼はどうしても目を描こうとしませんでした。
人々は疑問に思いながら尋ねると、彼は『竜は目を描くと飛び出してしまう』と答えました。しかし、人々はこの話を信じず、彼に目を描くようにせかしました。最終的に、彼が竜に目を描いた瞬間、竜は一瞬で生が宿り、はるか遠くへと飛び去ってしまいました。
というような話だったと思います。
『画竜点睛を欠く』という表現は、一般的には『よくできているけれども、肝心なところが欠けているため完全とは言えない状態』を指します。しかしながら、原典から感じられる意味合いは『最後の一線を越えると後悔する』というようなものです。だって、苦労して描いた皇帝に献上しなければならない絵がなくなっちゃったんですもんね。
このことわざ、文末が「欠く」という動詞で終わってます。「欠く:必要なものを備えていない」という意味なので、通説の解釈が正しいと考えられますが、今ひとつ釈然としませんね。
画竜点睛を欠く