# こはさんがいのくびっかせ
こ
子は三界の首っ枷
種類:江戸かるた
子は三界の首っ枷
これ難しいですね。
市販のかるた絵では子供を肩車して子供の足が首枷みたいになっているけど違うなぁ。
さてさて、手元にあるかるたも滑川氏の本に掲載されている古いかるたでも、このことわざの絵札は父親が子供を肩車している絵となっています。
しかし、これは少し違うと思います。確かに子供の足が父親の首に掛かっていることで「首枷※」のような状態に見えますが、これではダジャレ的な表現ですよね。
※枷(かせ):刑具の一つで、首や手足にはめて自由に動けないようにするもの。
このことわざは、子供は親の責任のもとで生まれ育つことから、親の責任や義務を果たすことが大切であるという意味を持っています。
「三界」とは、仏教の用語で欲界、色界、無色界の三つの世界や現在・過去・未来を指すとされています。人間が生きる世界は欲界に属し、この世界では人々は欲望や執着にとらわれ、苦しみや悩みを経験します。親は子供をこの欲界から救い出すために、子供に正しい道徳や倫理を教え、正しい人間性を育てる責任があるとされています。
「首っ枷」とは首にかける鎖のことで、このことわざにおいては、子供が親に縛られるように生きなければならないことを表現しています。子供は親によって生まれ、育てられた存在であり、親の指導や影響を受けながら成長していくことになります。そのため、子供が成長する上で親が果たす役割は非常に重要であり、子供の人格形成に大きく関わってくるとされます。
このことわざからは、子供を育てることは親の責務であるという教訓が含まれています。また、子供を育てることは大変な労力や責任が伴うものであり、子供を育てることが親の喜びであると同時に、重大な責任でもあることを示唆しています。
本当に子育ては大変ですね。
子は三界の首っ枷