# つめにひをともす
つ
爪に火をともす
種類:大阪かるた
爪に火をともす
いくら貧乏でも、辞書に記載されているように極貧のために爪を燃やすわけではありませんよね。
小さな火で暖を取っているだけで、遠くから見ると爪に火がついているように見えるのでしょう。
そのような光景を描いた絵を作成しました。
大辞林によれば、「爪に火をともす」とは、蠟燭(ろうそく)の代わりに爪に火を灯すことで、極端な倹約ぶりを表現する言葉だそうです。
しかし、私はこの解釈に疑問を抱いています。辞書の定義があまりにも単純明快すぎるように感じられます。
爪はタンパク質でできているため、簡単には火がつきません。(爪は皮膚の一部であり、硬いですが骨ではありません。)
実際にそのような行為を行うことは危険であり、非常に深刻な結果をもたらすため、普通は行われません。
おそらく、極貧の状態で燃料を買う余裕がなく、暖を取るために手近な小さな火を使っているのだと解釈します。
遠くから見ると、まるで爪に火がついているかのように見えるのかもしれません。
改めて言いますが、「爪に火をともす」という表現は非常に特異な言葉ですね。英語で直訳すると"lighting a fire on one's fingernail"となりますが、これはかなり残酷な拷問のように思えます。
爪に火をともす