鰯の頭も信心から

# ゐ(い)わしのかしらもしんじんから

鰯の頭も信心から

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2023/03/23

種類:京都かるた
鰯の頭も信心から

「鰯の頭も信心から」ということわざは、どんな些細なことでも真剣に取り組む姿勢や、信念に基づいた行動が重要であることを示しています。このエッセイでは、ソニーが世界初の商業用トランジスタラジオを開発する際に、小さなことにも真摯に取り組み成功を収めた事例を通じて、この教訓をビジネスにどう活かすかを考察しています。


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「鰯の頭も信心から」:小さなことにも真剣に取り組む

「鰯の頭も信心から」ということわざは、どんな些細なことでも真剣に取り組む姿勢や、信念に基づいた行動が重要であることを示しています。ビジネスの世界でも、これを心に刻むことは非常に有益です。

たとえば、日本の有名な家電メーカーであるソニーが創業当初に行った取り組みの一つがこれを象徴しています。戦後、ソニーはラジオの製造を始めましたが、その際、他のメーカーが見向きもしなかったトランジスタ技術を用いることにしました。この技術は当時、非常に新しいもので、実用化するためには多くの試行錯誤が必要でした。

しかし、ソニーの技術者たちはトランジスタの可能性を信じ、小さなことでも真剣に取り組みました。彼らは、ラジオの部品一つひとつを丁寧に作り上げ、品質に妥協しない姿勢を貫きました。その結果、ソニーは世界初の商業用トランジスタラジオを1955年に発表しました。このラジオは「TR-55」と呼ばれ、トランジスタ技術を活用して、従来の真空管ラジオに比べてはるかに小型でポータブルな製品でした。この革新的な製品は、ソニーが世界的な電子機器メーカーとして台頭するきっかけとなりました。

このソニーの取り組みは、「鰯の頭も信心から」の精神を体現しています。小さな役割や業務でも、それを真摯に受け止め、最善を尽くすことが重要です。信念を持って取り組むことで、その結果が予想以上に大きな効果を生むこともあるのです。

どんな仕事でも、どんな業務でも、誠意を持って取り組む姿勢を忘れずにいることが、成功への鍵であることを「鰯の頭も信心から」ということわざは教えてくれます。ビジネスにおいても、このような姿勢を持ち続けることで、他の社員や上司からの信頼を得るだけでなく、自己成長にも繋がることでしょう。

しかし、もしも鰯が宗教的な崇拝の対象となり、教会で祀られるようになったら、それは不気味な光景となるでしょう。鰯がマリア像のように祀られ、厳かなミサが執り行われる様子は、カルト的なイメージを連想させるかもしれません。

京都かるた

鰯の頭も信心から

意図:
何ごとも信じることが大事ということですが、これはちょっとね。
作画:
ゴシック様式の教会で厳かに行われているのは「鰯の頭教」のミサです。この描写では、人々が鰯の頭からの神託を心待ちにしている様子を表現しています。
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「鰯の頭も信心から」(京都かるた)の解説(私見)
この教会はきっと生臭い匂いが漂っているでしょうね。
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