# れうやくはくちににがし
れ
良薬は口に苦し
種類:江戸かるた
良薬は口に苦し
シロップ剤ってなんであんなにまずいのでしょうか。
子供に薬の飲ますのは大変ですね。
子供の頃、シロップ剤が大っ嫌いでした。苦いのをごまかすために甘くしていますが結局苦くてまずいのです。
だから、いさぎよくもっぱら粉薬を所望してました。
このことわざ、時には苦しいことが必要であることを表しています。病気を治すためには、たとえ薬が苦かったとしても、必要なことであるという意味が込められています。
薬って苦いですよね。なぜでしょうか。
なにしろ、薬は人の体に作用して病気を治したり症状を緩和することを目的としているわけで、体としては現在の状態を変化させる悪い異物として認識しなければならないのです。
人の舌の上には味蕾という味を感じる器官があって、苦みを感じる味蕾は舌の奥の方に集中してあります。
また、人体に影響を及ぼす物質(近縁構造も含む)は苦みとして味蕾が捉えるように長年の進化で確立しています。
人体に影響を与える物質を食したときに、薬物は舌の奥にある苦味を感じる味蕾に必ず触れて、苦みとして認識するようにうまくできているのです。
だから、体に作用する物質である薬を飲んだときに苦いと感じるのは当たり前なのですね。
良薬は口に苦し