# きゆう
き
杞憂
種類:その他格言
杞憂
「杞人の憂い」ですね。
むかしある杞の国の男性は空が水で満たされていて、その底が抜けたらどうしようと心配し、毎日空を見上げていました。現代なら宇宙船の襲来に心配してしまう人かもしれません。
さて昨今、地球温暖化の影響か、まるで天の底が抜けたかのような大雨を頻繁に経験するのですよね。
昔の人々は大空は実は水で満たされていると考えていました。ある杞の国の出身者は、天空の底が抜け落ちて水が豪雨のように地上に降り注ぐ様子を心配し、日々空ばかりを見上げていました。周囲の人々はそれを見て嘲笑っていました。
現代では地動説を否定する者はおらず、もし同じような状況を現代に置き換えるならば、宇宙からの侵略者の宇宙船が都市を襲撃してくるのではないかと、日々心配な生活をしている者をからかうようなことでしょうか。
最近、地球温暖化の影響か、気象の荒れ模様はますます激しくなっています。かつての杞の国の男性が天の底が抜け落ち、それによる激しい雷雨を心配したような状況が、私たちの日常で頻繁に経験されています。報道される被害のニュースに触れるたびに、杞国の男の心配事が現代において現実化しているかのように憂いてしまいます。
杞憂