私が住む瀬戸内の土地は山が海に近く、海辺に住んでいてもすぐに山に行くことができます。毎朝は主に広葉樹の山道を散策しています。

この季節の山は、木々が芽吹いてとても美しいです。また、木々が蓄えた水がしみ出し、小川がせせらぎとなっている様子も素晴らしいです。

今日はこの広葉樹林について話しましょう。

広葉樹林は減少している

日本の広葉樹林は長年にわたり減少しています。戦後の高度経済成長期には建設需要の高まりに伴い大量伐採が行われ、人工林の整備も進みました。これにより、多くの広葉樹林が失われ、人工林が広がる結果となりました。

その後も都市化や農地の拡大、森林伐採などにより広葉樹林の減少は進んでいます。さらに、気候変動による温暖化が広葉樹の生育に影響を与え、林の縮小が懸念されています。

この状況を受けて、現在では森林保護や再生が重要視され、政府や地方自治体、民間団体などによって広葉樹林の保護や再生が進められています。

広葉樹林の恩恵

広葉樹林は私たちに多くの恩恵をもたらしています。以下に代表的なものを挙げます。

1. 水源涵養: 広葉樹林は水の循環を促進し、水源を保護します。また、葉を落とすことで土壌の保水力が高まり、洪水被害を軽減します。
2. 空気浄化: 広葉樹は二酸化炭素を吸収し、酸素を放出して空気を浄化します。また、微小粒子を取り込むことで大気汚染を軽減します。
3. 緑の保全: 広葉樹林は生物多様性を維持し、生態系のバランスを保ちます。自然に囲まれることで心身の健康にも良い影響を与えます。
4. 森林資源の提供: 広葉樹は木材や薪などの資源を提供し、建築資材や家具、紙などに利用されます。
5. 観光資源の提供: 広葉樹林は四季折々の美しい景観を提供し、観光に利用されます。

以上のように、広葉樹林は私たちに様々な恩恵をもたらしているといえます。私たちは、この豊かな自然環境を守り、持続可能な社会を実現するために、行動を起こす必要があるとされています。