知り合いをよく見るとみなさん核家族。要するに夫婦とその子供で構成された家族です。

むかしは爺さん婆さん、さらにそれにくわえて小姑なる旦那さんの兄弟も暮らしているような大所帯が当たり前だった（私も直接は知りませんが）のに、いつの間にこのような状況になったのでしょう。

核家族のメリット

核家族化がこのように進展しているにはそれが現代社会にマッチしている、すなわち社会情勢による影響が大きいのでしょう。現代の社会では、人々が地理的に移動し、働く場所や学校が遠くなる傾向があります。また、女性が社会進出し、結婚や出産を後回しにする傾向もあるため、必然的に核家族化が進む傾向があります。

また、経済的にも、核家族化はより効率的な家計運営ができるというメリットがあるため、経済成長とともに核家族化が進んできました。
核家族化が効率的な家計運営である理由は、以下のような点が挙げられます。

1. 支出の分担が明確になる：核家族では、家計を一つにまとめることができるため、支出の分担が明確になり、ムダな出費を避けることができます。

2. 効率的な家事分担ができる：核家族では、家族の構成員が限られているため、家事分担が効率的に行われることができます。

3. 生産性が高まる：核家族では、家族構成員の数が少ないため、生産性が高まります。例えば、家事や育児の負担が少ないため、時間的な余裕ができ、それを仕事に活かすことができます。

4. 住宅や生活費が抑えられる：核家族では、家族の構成員が少ないため、住宅や生活費を抑えることができます。

5. 自己決定が容易になる：核家族では、家族の構成員が少ないため、自己決定が容易に行われます。例えば、食事の内容や生活スタイルなど、家族構成員の意見を取り入れやすくなります。

核家族化の問題点

核家族化には、以下のような問題点が指摘されています。

1. 孤独や孤立感：核家族では、家族の構成員が少ないため、孤独や孤立感が生じることがあります。特に、高齢者や単身者にとっては、健康や生活に影響を及ぼすことがあります。

2. 子育てへの負担：核家族では、子育てを担当する親が限られるため、育児の負担が大きくなることがあります。また、家庭内でのストレスが増え、親子関係が悪化することもあります。

3. 家族関係の希薄化：核家族では、家族構成員が少ないため、家族関係が希薄化することがあります。家族の絆が弱まることで、家族内のコミュニケーションが減少し、家族の一体感が薄れることがあります。

4. 地域社会の弱体化：核家族化が進むことで、地域社会のつながりが弱体化することがあります。近隣住民との交流が減り、地域社会の結束が弱まることがあります。

以上のような問題点が指摘されていますが、核家族化が必ずしも悪いことではなく、社会や経済の変化に合わせた家族形態の選択として、適切に活用することが求められています。

格言とイラスト

核家族化は、家族の構成員が少ないため、孤独や孤立感を感じることがあります。自分だけの家族が持てることは嬉しい反面、家族の数が少ないため、家族と一緒に過ごす時間や思い出が少なくなることが悲しいと感じることもあるでしょう。また、親や祖父母との交流が減り、家族関係が希薄化することで、寂しさを感じることもあります。
でも、この最小単位の家族で寂しさや家族関係の希薄化を招かないためには、家族の間の相互愛が不可欠ですね。子供に「家族の絵を描いて」とお願いしたら、全員が微笑んでいるような。