# ちみもうりょう
ち
魑魅魍魎
種類:その他格言
魑魅魍魎
辞書によれば、魑魅は山や林の精気から生まれ人を迷わせる妖怪。魍魎は山や水、木、石などの精気から生まれ人をだます怪物とのこと。うーん、どこにでも現れる可能性がありますね。
私たち日本人の古来からの信念は、森羅万象に宿る神の存在を認めるものでした。私たちは有形物や無形物、先祖や伝承など、あらゆるものに神が宿ると信じていました。この信仰の結果、数え切れないほどの神々が生まれ、八百万神(やおろずのかみ)という概念が確立しました。このような信念は、日本の豊かな神話や宗教の背景となり、日本文化の一部として受け継がれてきました。この古代の知恵と信仰は、私たちに神聖さと敬虔さを教えると同時に、自然との共生や畏敬の念を育む重要な要素となっています。
一方で、日本の信仰や伝承において、魑魅魍魎という考えも存在します。魑魅は山林の精気から生まれ、人を迷わせる存在であり、魍魎は山や水、木や石などの精気から生じて人を惑わす怪物です。これらの存在は、人々の想像力と恐怖心から生まれたものであり、しばしば邪悪な存在とされてきました。
魑魅魍魎、その代表的な存在は妖怪だと考えます。一反もめん、ぬりかべ、子泣き爺、ろくろくびなど、何故か多くの日本人がこれら古風な妖怪たちの名前を知っています。その立役者は、漫画家の水木しげる先生にほかなりません。彼は「ゲゲゲの鬼太郎」というテレビアニメシリーズを含む数多くの妖怪に関連する作品を発表し、妖怪の名前だけでなく、様態や性格までを私たちの記憶に刻み込んでくれました。水木しげる先生の作品がなければ、現代の日本人が妖怪の存在を知ることはなかったと言っても過言ではないでしょう。
水木しげる先生は、日本の伝承や民話に登場するさまざまな妖怪や魑魅魍魎の存在を描き、その作品を通じて日本の神話や民間信仰の世界を紹介しました。
彼の作品には、八百万の神々を含む多くの神や妖怪が登場します。彼は日本の伝統的な信仰や神話に基づいて、これらの存在を描き出しています。また、魑魅魍魎という日本の伝統的な妖怪や不思議な存在にも積極的に焦点を当てました。彼の作品では、魑魅魍魎たちの個性的な姿や物語が描かれ、読者はこれらの存在に興味や驚きを抱くことができました。
先日、久しぶりに訪れた鳥取県境港市では、水木しげるロードで先生の素晴らしい妖怪達の銅像オブジェを鑑賞する機会を得ました。
水木しげるロードを中心に約200体の妖怪オブジェが集まっています。その中から、この記事ではほんの一部を写真付きでご紹介いたします。
水木しげる先生の作り上げた妖怪たちは、その独特な魅力によって私たちを圧倒します。どのキャラクターも個性的で、豊かな表情やディテールが見事です。例えば、「目玉おやじ」や「ぬらりひょん」、「子泣き爺」など、彼らの存在感はまさに迫力満点です。
水木しげるロードを歩きながら、これらの銅像オブジェを眺めるだけで、妖怪たちの世界に思いを馳せることができます。その魅力に触れながら、彼らの物語や伝説を思い起こすことは、まさに鳥取県境港市ならではの特別な体験です。
この記事では、鳥取県境港市の水木しげるロードで見られる妖怪たちの一部をご紹介しますが、実際に足を運んで全てのオブジェを鑑賞してみる価値は十分にあります。是非、一度訪れてみて、水木しげる先生の創造した魅惑の妖怪たちに出会ってみてください。
魑魅魍魎
以下は、私が作品の参考として撮影した写真です。ただし、銅像オブジェの著作権の所在は不明ですので、これらの写真のダウンロードおよび使用はお控えください。
猫娘
ねずみ男の天敵のように振る舞います。
最近、ネコ耳を頭につけた若い女の子を街でよく見かけるのですが、猫娘なのでしょうか?
左上より
一つ目小僧(一から順と考えましたが...)/竹切り狸(今年もたくさん筍を買って煮たなぁ)/百目/貧乏神(仲良しです)/油すまし/輪入道/傘化け/小豆洗/川獺(リアルな日本在来種は絶滅)/つるべ落とし/べとべとさん/ろくろくび