京の夢大阪の夢

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京の夢大阪の夢

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2023/04/17

種類:江戸かるた
京の夢大阪の夢

昔の江戸の人々にとって行くことが夢のまた夢であった京都とか大阪。叶いそうもない夢のような話をするときの枕詞に使われた常套句。当寺の江戸の人たちにとって京都や大阪は現代人の月や火星に匹敵したのかも。でも、絵にするの難しいね。


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夢のまた夢

『京の夢大阪の夢』は、叶いそうもない夢のような話をする際に使われる定番の枕詞ですね。

江戸時代には、江戸から大阪までの旅は徒歩や馬を利用することが一般的でした。約500kmの距離を考えると、旅には約2週間から1か月ほどかかったと推測されます。また、船や駕籠(かご)も交通手段として利用されましたが、航行の困難さなども考慮しなければなりませんでした。

江戸時代は諸藩が分立しており、武士や農民の移動や旅行には制約がありました。そのため、庶民にとって大阪や京都への旅は現実的ではなく、夢のまた夢とされました。このような背景から、「京の夢大阪の夢」という枕詞が生まれたのでしょう。

いろは歌の最後の「ん」については、「ん」から始まる言葉が日本語に存在しないため、「運」が代わりに使用されたという説があります。

また、「京の夢」とは「京に上る」という意味で、出世や官位を得ることを指します。一方、「大阪の夢」は商業都市での成功や財を成すことを意味します。

「京の夢大阪の夢」は、立身出世や富を得るという夢のような話を表現する枕詞として用いられたと考えられます。この言葉は、夢のような願望や物語を表現するために使われたのでしょう。

現代お絵描きは難しい

江戸時代において、江戸庶民が京都や大阪への旅行には往復で1から2ヶ月を要しました。現代の我々にとって、このような期間で行ける最長距離は、月までの約70万キロメートルではないでしょうか。(ただし、アポロ以降数十年も誰も行っていません)

しかし、月は地球から望遠鏡で覗いても、荒涼とした姿が見えるだけで、あまり魅力的ではありませんね。それでも、行く機会があれば訪れてみたいものです。

さまざまな考えをめぐらせながら、夢の中で時空を超えてどこへでも瞬時に行けるようなイメージを描きました。手詰まり感はありますが、少し洗練された絵として気に入っています。

江戸かるた

京の夢大阪の夢

作画:
有名なアニメに登場するような四次元ドアのような夢の雰囲気を表現し、時空の壁を超えてどんな場所へでも瞬時に行けるイメージを描きました。男性バージョンと女性バージョンの両方を制作しましたが、メインとしては男性バージョンを選びました(女性の位置が中心からずれてしまい、かるた絵が不格好になる可能性があったためです)。ただし、女性バージョンも同様に魅力的ですけれども。

おそらく、この絵がこのシリーズの締めくくりとなることでしょう。
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「京の夢大阪の夢」(江戸かるた)の解説(私見)
さて、私事ですが、最近、自分自身が夢の物語を語ることが少なくなっています。
さらに、夢の中でも本当に夢らしい体験をあまりしないことに気づいています。
現実の延長のようなつまらない夢ばかりです。
歳を取ったことが原因か、どうにもできない気がします。
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