イラスト:ふわふわ羊のパステルカラーイラスト|かわいい羊の年賀状・新年素材
イラスト:ふわふわ羊のパステルカラーイラスト|かわいい羊の年賀状・新年素材
2027年の干支は、未(ひつじ)である。
気の早い話だと思われるかもしれないが、 年賀状素材の世界では、これがちょうどいいタイミングだ。
というわけで、羊のイラストを量産した。
5つのテーマ、あわせて62作品。
擬人化のポーズ集から、線画、パステル調まで、 用途に応じて選べるよう、幅を持たせてある。
リスト最後尾の🔗をクリックすると一覧が出るのでぜひ閲覧いただきたい。
干支のイラストは、PIXTAで販売していた頃、 10月から12月にかけて、需要が大きく伸びる、 かなり信頼できる商材だった。
年末が近づくと、年賀状素材を探す人が一斉に動き出す。 毎年恒例の、季節労働者である。
さて、今回は無料配布のこの町で、どうなるだろうか。
楽しみでもあり、少し不安でもある。 有料の棚で実績のあった商品が、 無料の町では、まったく違う顔を見せるかもしれない。 その答え合わせも、この冬の楽しみの一つにしたい。
新作を町に迎え入れる作業の途中で、ちょっとした事件があった。
専門的な話になるので、できるだけ噛み砕いて説明したい。
このサイトでは、描いたイラストや書いた文章を、 「Concrete CMS」というシステムに登録することで、 ページとして公開している。
大量のデータをまとめて登録するときは、 一つ一つ手作業で入力するのではなく、 自作の表計算データ(CSV)を一括で読み込ませるプログラム🔗を使う。
今回、この一括読み込みを実行しようとしたところ、
「ファイルが存在しません」
というエラーが出た。
ファイルが無い、と言われても、確かにそこにある。
文字コードの設定がおかしいのか、 パスの指定が間違っているのか—— 考えられる原因を、一つずつ潰していった。
半日ほど格闘したが、原因は見つからなかった。
行き詰まったので、視点を変えた。
このシステムには、 「いつ、何を実行して、どうなったか」を記録する 実行ログを残す仕組みを、自分で用意してある。
それを遡って確認すると、意外な事実が分かった。
この不具合、今日始まったものではなく、 1週間前から、ずっと起きていた。
さらに、日々の作業内容を書き留めている 作業ノートを見返すと、 1週間前、こんな記録があった。
「システム管理の画面から、 CSV読み込み用の仕事(Job)を、メニューから削除した」
——これが、原因だった。
なぜ、メニューから削除しただけで、動かなくなったのか。
ここが、今回の一番の落とし穴だった。
このシステムには、「Job」と呼ばれる、 決まった作業をこなす、いわば専属の係員のような仕組みがある。 「CSVを読み込む係」も、その一人だった。
先週、私はこう考えた。
「この係の道具一式(機能拡張)は、まだちゃんと残っている。 管理画面の一覧表(メニュー)から名前を消すだけなら、 見た目がすっきりするだけで、実害はないだろう」
これが、間違いだった。
メニューから名前を消すと、 その係員は、外部からの呼び出し(CLI)に対しても、 「そんな人はいません」という扱いになるのである。
たとえるなら、こういうことだ。
会社の受付の名簿から、ある社員の名前を消した。 デスクも、道具も、まだそこにある。 だが、外線電話でその人を呼び出そうとすると、 交換手は「そのような者は、おりません」と答えてしまう——
名簿を整理しただけのつもりが、 その人への連絡手段そのものを、断ち切っていたのだ。
この様な理由で、ファイルは存在するのに、 「存在しません」と言われ続けていたわけである。
というわけで、原因は判明し、 メニューに係員を復帰させれば、問題は解決した。
沼にハマったのは、確かに自分の判断ミスである。 だが、今回、あらためて実感したことがある。
もし、実行ログをきちんと残す仕組みを作っていなかったら。 もし、日々の作業を、作業ノートに記録していなかったら。
「1週間前に、何を変更したか」など、 決して思い出せなかっただろう。
エラーメッセージだけを頼りに、 延々と的外れな場所を探し続けていたに違いない。
面倒でも記録を残すという、地味な習慣が、 今回、見えない迷路から抜け出す、唯一の道しるべになった。
我ながら、几帳面に良い仕組みで運用していたものだと、 少し誇らしい気持ちである。
羊たちは、無事に町へ迎え入れられた。
62点の新しい住民たちが、 この冬、年賀状という晴れ舞台に立てるかどうか。
そして、名簿から消えかけた係員は、 今回の一件で、記録の大切さを、あらためて教えてくれた。
どちらも、良い置き土産だったと思う。
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